デンタルオフィス心

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歯周病でなぜ骨が溶ける?

歯周病でなぜ骨が溶ける?

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八王子市八王子駅の歯医者・歯科、デンタルオフィス心です。
本日は歯周病が顎の骨を溶かす原因についてお話しします。

『顎の骨が溶ける?』
歯科医院でレントゲンを撮って説明を受ける際、顎の骨が「溶ける」などという言葉を聞いたことはありませんか?
なぜ歯が悪いのに骨が溶けるのでしょうか?
実はむし歯と同じように細菌によって溶かされるのではありません。
今回は、歯周病で顎の骨が溶けるメカニズムについて、わかりやすく解説します。

『歯周病菌は炎症を引き起こす』
歯の表面に歯垢や歯石が形成されて歯周病菌が繁殖すると、私たちの体は防御反応を示します。
歯垢や歯石のすぐ近くにある歯茎に白血球などの免疫細胞が集まって、細菌を攻撃し始め、歯茎に炎症が引き起こされます。
これが歯周病によって生じる歯茎の腫れや出血の原因です。

『重症化すると顎の骨にも炎症が広がる』
歯周病が重症化すると、歯茎で生じた炎症がさらに奥深くにある歯槽骨にまで広がっていきます。
歯槽骨とは、歯を支えている顎の骨です。
この状態を歯周炎と呼び、いよいよ顎の骨が溶けるという現象が現れてくるのです。

『炎症が長く続くと歯茎や骨の細胞が破壊される』
重度の歯周病を患っている患者さんは、歯茎が短くなっていたり、歯槽骨が低くなっていたりします。
これは、長引く炎症反応によって歯茎や骨の細胞が破壊され、再生されなくなった結果です。
つまり、歯茎や骨は歯周病菌が産生した何かによって溶かされるのではなく、炎症反応の持続によって壊されてしまったといった方が適切かと思います。
一度破壊されてしまった顎骨は、そう簡単に再生されないので、できれば早期に治療を受けましょう。

自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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